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鞆架橋、福山市長が県に推進要請 '06/2/9

 福山市の鞆港埋め立て・架橋計画で、羽田皓市長は八日、広島県庁を訪れ、藤田雄山知事に関連事業の実施設計費などを二〇〇六年度当初予算案に計上するよう要請した。藤田知事は応じる考えを示した。

 非公開の会談で羽田市長は、鞆町のまちづくりの意見公募を踏まえ、「住民の事業推進への強い意向を確認できた。県も予算を計上し、埋め立て免許申請の手続きを早期にお願いしたい」と要請した。

 藤田知事は「県も必要な事業と認識している。免許申請に向けて市と連携して作業を進めたい」と明言。「地元の理解が得られるように引き続き粘り強く努力を」とも求めた。

 県は、新年度予算案に地元負担金を盛り込む市の方針を受け、護岸工事の実施設計費など約三千七百万円を計上する。

 鞆町での埋め立て・架橋計画は、港に排水を流す「排水権」を持つ全住民の同意が得られず、市は〇三年に説得を断念。県も事業を凍結した。

 しかし、羽田市長が就任した〇四年九月以降、再始動への取り組みを強化。国は、埋め立ての利益が景観などの損害を上回るなどの要件を満たせば全権利者の同意なしでも免許は可能―との見解を示した。これを踏まえ県と市は、免許の願書を整えるための環境影響調査を進めてきた。(荒木紀貴)

【写真説明】鞆港の埋め立て・架橋の推進を要請するため、藤田知事(右)を訪ねた羽田市長

2006年2月9日中国新聞 インターネット版より 引用