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鞆の町並み 春呼ぶひな祭 '06/2/26

 さまざまな時代のひな飾りがまちを彩る「鞆・町並(まちなみ)ひな祭」(同祭実行委員会主催)が二十五日、福山市鞆町で始まった。観光客らは、古い民家の玄関先を飾るおひなさまを訪ねながら、江戸期の風情の残る町並み散策を堪能していた。

 市重要文化財「鞆の津の商家」をメーン会場に、一般の民家や国重文の「太田家住宅」など町内約八十カ所に、ひな人形を展示している。

 江戸時代から続く履物店「平野屋」では、江戸末期のひな人形に加え、経営者の門田日出雄さん(85)が、長女のために買った昭和初期の「御殿びな」を華やかに飾っている。自宅の蔵から見つかった茶道具のセットなど、明治初期のひな道具も紹介している。

 友人と訪れた同市清水ケ丘、主婦赤木ひとみさん(46)は「時代ごとに、おひなさまの表情が違うのが面白い」と見入っていた。

 祭りは三月十二日まで。今年は、江戸―明治時代の廻船(かいせん)問屋「桑田家」住宅が初めて一般公開される。公開は、二月二十六日、三月五、十二日の三日間。(野田華奈子)

【写真説明】商家の玄関先を華やかに彩るひな飾り

2006年2月16日中国新聞 インターネット版より 引用