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世界遺産候補の鞆を視察 '06/3/18

▽ユニタールの講師5人

 「世界遺産」をテーマにした国連訓練調査研究所(ユニタール)の広島事務所の研修に講師として参加した米国や中国など四カ国の五人が十七日、世界遺産の候補になるとの評価がある福山市鞆町を視察した。

 江戸時代から残る港湾施設や、国重要文化財の太田家住宅など町並みをめぐった。国史跡の福禅寺・対潮楼では、地元郷土史家の池田一彦さん(68)が「江戸時代、朝鮮通信使が日本で一番美しい場所と呼んだ」と紹介。講師らは写真を撮りながら、仙酔島などが浮かぶ瀬戸内の景色に見入った。石造りの防波堤である波止場も訪れ、海側からも町を見学した。

 ユネスコ教育地域事務所文化担当地域アドバイザーのリチャード・エンゲルハートさん(57)は「史跡が歴史や技術の進化を語っており、すばらしい」と絶賛。港の埋め立て・架橋の計画について「橋が架かれば、世界遺産の候補になる可能性を失う」と述べた。(赤江裕紀)

【写真説明】波止場で池田さん(右端)の説明を聞くユニタールの講師ら

2006年3月18日中国新聞 インターネット版より 引用