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ニコル氏、鞆の町並み絶賛 '06/4/17

 ▽「地元の人は誇りに」

 福山市鞆町を中心とした瀬戸内海の世界遺産登録の可能性を探るセミナーが十六日、同市緑町のウェルサンピア福山であった。英国出身の作家C・W・ニコルさん(65)らが、江戸時代の町並みが残る鞆の歴史的価値について語った。

 初めて鞆を視察したニコルさんは「間違いなく美しい。地元の人たちは誇りに思ってほしい」と歴史的な建物や港が調和した景観を絶賛した。その後、特定非営利活動法人(NPO法人)樹木環境ネットワーク協会の池田武邦理事長(82)=長崎県西海市=と対談した。

 ニコルさんは、市が県と進める鞆港の埋め立て・架橋計画について「海や島など豊かな自然が壊れ、安らぎがなくなる」と指摘。「日本独特の町並みを残せば世界中から注目される。醜いものは造らないでほしい」と訴えた。池田さんは「鞆は文化の塊。孫の世代を見据えた町づくりが欠かせない」と述べた。

 セミナーは福山市の市民団体「瀬戸内海を世界遺産にしよう会」準備委員会(岡田吉弘委員長)が主催。市民ら約百四十人が参加した。(川手寿志)

【写真説明】鞆の魅力について対談する池田さん(左)とニコルさん

   

2006年4月17日中国新聞 インターネット版より 引用