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鞆では児童の木造船進水 海の日 '06/7/18

 福山市鞆町、鞆小の児童が、町でただ一人の船大工の手ほどきで完成させた木造船が十七日、進水した。江戸時代から使われてきた手こぎ船。地元のものづくりの匠(たくみ)の技に感動し、船大工になる夢が芽生えた子もいた。

 船の名は「鞆小ドリームGO」。長さ四メートル、幅八十センチで、材料は宮崎県産の杉を使った。進水式では鞆町の住民らに見送られて鞆港を出発し、約一キロ離れた仙酔島まで航行した。当初はすべて櫓(ろ)でこぎ進む予定だったが、風が強く、大半を動力付きの小型船に引っ張ってもらった。

 木造船の再現は、鞆小六年の岡本和輝君(11)が発案し、子どもの夢を実現する広島県の「夢配達人プロジェクト」の一つに選ばれた。岡本君らメンバーは一月からほぼ毎日、鞆で七代続く船大工の碇侑(いかりすすむ)さん(74)に教えてもらって手作りした。

 岡本君は「近くに住む碇さんの仕事ぶりを見ているうちに、この計画を思いついた。船が浮かんだ瞬間はうれしかった。碇さんの技術を受け継ぎたくなった」と、船大工になる夢を打ち明けた。(野崎建一郎)

【写真説明】鞆港に進水した木造船「鞆小ドリームGO」


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2006年7月18日中国新聞 インターネット版より 引用