2007年7月3日山陽新聞

2007年7月3日山陽新聞

広島県と福山市が進める同市の鞆港の埋め立て架橋計画で、世界遺産に匹敵する景観が損なわれるとして地元住民ら163人が県に埋め立て免許の差し止めを求めた行政訴訟の第1回口頭弁論が2日、広島地裁(能勢顕男裁判長)であり、被告の県側は訴えの却下を求めた。  県側は答弁書で、事前差し止めの訴えは、計画により重大な損害が生ずる場合に限り提起でき、今回は該当しないと主張。さらに、4人を除く原告には公有水面埋立法に基づく排水権や漁業権がなく、景観利益についても個別に保護するものではないとした。  一方、大井幹雄原告団長は意見陳述で、歴史的景観や環境を取り上げ「港町の原風景と一体となって織り成す浜辺の生活の姿が誇り。日本の美しい国づくりのバロメーターとなるべく審判を仰ぎたい」と強調した。